ZEROPLUS社製ロジックアナライザ LAP-C(16032)



I2CやSPIのマスター及び、スレーブの実験を、ロジアナなしで行ってきましたが、
この度、秋月電子通商で1万1千円で販売しているのを発見し、購入してみました。

数ヶ月ほどの悩みが1日で解消できたので、プロトコルアナライザは素晴らしいと
痛感しました。値段が安いので、最初は、安物買いの銭失いということにならないか
心配でしたが、その心配は無用でした。ロジアナを一度も使用した事がないのですが、
英文のマニュアルの雰囲気(英語が読めないので)だけで、使用することができました。

ただし、プロトコルアナライザで使用する場合には、HPからファイルをダウンロードし、
インストールすることが必要になります。後はマニュアルを眺めながら設定を行えば、
使用できるようになるはずです。                             



<ZEROPLUS社製ロジックアナライザ LAP-C(16032)>


入力CH数:16Ch
サンプリング周波数:100MHz
各CHメモリ32Kビット(圧縮機能で8Mビット相当になる)

I2CSPIUART7Segのプロトコルを解析するツール
(プロトコルアナライザ機能)を無料でダウンロードし使用することができる




【プロトコルアナライザ使用画面(SPI編)】


画像 説明
インターフェース2009年12月号です。

このなかでH8マイコンでW5100をSPIで制御し
LANの送受信を簡略化できるという記事を目にしました。
記事ではH8マイコンを使用してLANを制御できるという内容
になっていたので、H8マイコンでできるのなら、PICでも
制御できると考え、SPI通信に興味を持ちました。

実際には、W5100を制御することができず、SPI通信がうまく
機能しているかわからなかった為、ロジアナを購入する事に
しました(W5100の制御とは別の装置でI2Cの制御もうまく
行かなかった事もあった為)
W5100とRJ45が一体でMACアドレスも一緒に購入可能な
HLW5100を 若松通商から購入しました
(左の画像はLANケーブルとケーブル接続済み)
HLW5100とPIC基板を接続します。
PICマイコン側は、実験用基板を作成するのが億劫に
なってしまった為、P板.comのPIC18演習汎用基板
以前に複数枚切手で購入していたので、それを使用しました。
格安で基板購入できることは大変に助かり後閑さんに感謝です(^_^)
通常のSPIは、GNDとSCK、SS、SDOを接続します。
W5100の場合、その他にINTとRESETも接続し波形を確認しました。
(プローブが2個付属していたので、SSとINTに使用しました)
プロトコルアナライザが信号を受信する際に、
事前に選択しておいたトリガー信号待ちの状態にします
PC画面上でもトリガー待ちにできますが、本体装置前面
にある<|>ボタンを押してもトリガー待ちにできるので
タイミングを図りながらトリガー待ちにする場合に便利
です
SPI通信のプロトコル通りに通信すると下の画面にある通り、パソコン上で通信電文の内容が表示され、
ソフトが出力している文字列が表示されます(↓は設定の読み取りを行っている例)
ソフトウェアは、HLW5100のCDに添付されているH8用のサンプルをPIC用に改造して使用しました。
といってもSPI部分を変更したたけですが…。
H8用のサンプルが結構大きい為、プログラム容量が小さいPICでは対応できませんでした。
PICにはPIC18F2620を使用しました(3.3Vでも5Vでも動作する為、HLW5100に3.3Vで直接接続できます。
また、プログラム領域も64Kあるので余裕でプログラミングできす)

ターミナルソフトでPICの動き(HLW5100からの送受信含む)を確認できる様にしています。
TCP部分を擬似WEBサーバに変更し、TCPでGET文字列を受信したら、HTMLを返信する様にしてみました。
画像は、ブラウザ(インターネットエクスプローラ)でHLW5100のWEBサーバへアクセスした時の画像です。

今は文字を表示するだけですが、今後は、PICのポート制御など色々挑戦する予定です。




【プロトコルアナライザ使用画面(I2C編)】


画像 説明
I2Cのマスターとスレーブの通信を実験する為に、2つのPIC基板を
用意し接続します。
I2Cマスター側は、PIC18F24K20(コンパイラ:C18)、スレーブ側は
PIC16F876A(コンパイラ:CCS)で作成しました。
なお、ロジアナとPIC基板への接続については、SPIと同じです。
ターミナルソフトでPICの動きを確認できる様にしています。
(↓は、I2Cスレーブ側で電文をI2C送受信しているメッセージ表示)
I2Cのプロトコル通りに通信すると下の画面にある通り、パソコン上で通信電文の内容が表示され、
ソフトが送受信している文字列が表示されます(↓はI2Cのマスターとスレーブが送受信している
文字列を表示している画面)





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